チャットボットが得意なこと

ChatGPT、Claude、Geminiは、新しい文書を作るのが得意です。記事を1ページに要約する、メモを読みやすく整える、簡単なレポートを作る。こうした依頼なら、ファイルを作成できる環境ではダウンロード可能なPDFが返ってくることもあります。ページをもとに新しい文書がほしい場合には、十分に役立ちます。

また、開くことができたページについての質問にも強く、返金ポリシーに何と書かれているか、長いガイドの要点は何か、といった内容を答えてくれます。

うまくいかない点

「このWebページをPDFに変換して」という依頼は、実はまったく別のことを求めています。ページそのものを保存することです。実際には、次のような結果になりがちです。

  • コピーではなく、書き直し。 チャットボットは、読み取った内容から新しい文書を書き起こします。見出しは残ることがあっても、正確な文言はたいてい残りません。
  • レイアウトがない。 段組み、表、料金ボックス、補足の囲み枠などは、ただの段落になるか、消えてしまいます。
  • 画像がない。 チャットボットはテキストをもとに作業しているため、写真、グラフ、図は省かれます。
  • ページが短くなる。 長い記事は要約されがちです。あるはずの項目がなくなっていても、探してみるまで気づかないかもしれません。
  • 何も得られない。 AIチャットアシスタントのアクセスを拒否しているサイトは多く、JavaScriptで作られたページは何も表示されていないように見えることがあります。その場合、ページとは無関係な一般的な知識から文書を書いてしまうチャットボットもあります。

気軽に読むだけなら問題ないかもしれません。しかし、規約ページ、領収書、製品仕様、引用する予定の資料などの場合、書き直されたものを保管するのは不適切です。

なぜこうなるのか

Webページは文書ではありません。ブラウザが画面上で組み立てる、HTML、スタイルシート、スクリプト、フォント、画像の集まりです。これをPDFにするには、まず組み立ててから、その結果を用紙サイズのページに印刷する必要があります。ブラウザで「印刷」から「PDFとして保存」を選ぶと、この処理が行われます。

AIチャットアシスタントはページを組み立てません。閲覧の段階でテキストを抽出し、それをモデルに渡すだけです。PDFを頼まれると、モデルがテキストを書き、小さなプログラムがそのテキストをファイルに変換します。元のページの見た目は、処理のどこにも含まれていないのです。

ご自身で試すには

表のある料金ページや、画像の入った記事など、ある程度構造のあるページを選んでください。

  1. チャットボットに、そのアドレスをPDFに変換するよう頼みます。
  2. 出力された結果を、実際のページと並べて開きます。
  3. 次の3点を比べます。表は表のままか、画像はあるか、ページの最後の項目がPDFにも入っているか。

3つともそろっていれば、使える結果です。PDFが要約のような文章になっていたら、それは要約です。

代わりに使えるもの

開いている1ページだけなら、ブラウザの「印刷」から「PDFとして保存」を選べば無料で、多くの場合それで十分です。色が表示されない場合は、印刷設定で背景グラフィックをオンにしてください。

手間をかけずに仕上げたい場合や、複数のページをまとめて変換したい場合は、WebページPDF変換ツールをご利用ください。アドレスを貼り付けると、本物のChromeでページが開かれるため、JavaScriptが実行され、画像も読み込まれます。そのうえで、背景を保ったままA4サイズのPDFとして保存します。リストを貼り付ければ、各アドレスがそれぞれ1つのPDFになり、まとめてZIPでお届けします。

最初のアドレスは無料で、アカウントも不要です。リスト全体は $5 の一回払いのみで、サブスクなしです。

制限事項もご確認ください。変換できるのは公開されているWebアドレスのみで、アップロードした.htmlファイルや、貼り付けたHTMLコードは対象外です。ログインが必要なページは開けず、自動アクセスを拒否しているサイトもあります。

文書ではなく、デスクトップ幅とスマートフォン幅でのページの画像がほしい場合は、Webサイトのスクリーンショットツールをご覧ください。ページ上のデータをスプレッドシートにしたい場合は、Webスクレイパーをご覧ください。